最適な子犬のワクチン接種の間隔とは?ワクチンスケジュールの立て方をご紹介

最適な子犬のワクチン接種の間隔とは?ワクチンスケジュールの立て方をご紹介

子犬のワクチンスケジュール

日本獣医学会では子犬のワクチンの間隔についてこう書かれています。

子犬では6週齢から8週齢で接種を開始し,2から4週間間隔で16週齢以降まで接種します。6カ月または1年後に再接種(これをブースターと言います)した後は3年以上の間隔で追加接種を行います。(狂犬病はコアワクチンですが日本の法律で毎年の追加接種が義務付けられています

コレでは犬を初めて飼い始めた人にとってはよくわかりませんよね?

 

結局何回接種するの?

なんでそんなに打たなきゃいけないの?

 

この記事では子犬のワクチン接種のスケジュールのことをを初心者でもサクッと分かるようにまとめました。

 

子犬のワクチン接種の間隔はコレだ!

犬

ワクチン接種は犬の抗体を作るために必要です。

毒素の弱い病原菌などをあえて接種させることにより、
その病原菌に対抗する物質を体内で生成できるようにしておく事がワクチン接種目的なんですね。

 

ワクチンの接種に間隔を開ける理由は
ワクチン接種から抗体を生成するまでには時間がかかるからです。

 

ワクチンを接種すると子犬の体が反応し自ら抗体を作り出します。

その抗体が病原菌をやっつけ、毒素を体外に排除できてからでないと次のワクチンは打てません。

子犬のワクチン

 

この一連の流れに数週間かかるので予防接種はまとめて打つことができないのです。

 

混合ワクチンの間隔

犬の体調によりますが混合ワクチンを受ける間隔は一ヶ月おきが目安

1回目混合ワクチン  生後50~60日
2回目混合ワクチン  生後90日前後
3回目混合ワクチン  生後120〜150日

 

1回目の混合ワクチンはペットショップで受けるのが普通なので、飼い主がやる必要はほとんどありません。

 

ほとんどというのは子犬の販売に関して環境省のサイトではこのように記載されているからです。

幼齢個体の販売制限について
出生後45日を経過しない犬及び猫の販売並びに販売のための展示・引渡しは禁止されています。(繁殖を行っている犬猫等販売業者に限ります。)
※平成28年8月31日までは45日、それ以降法に定める日までの間は49日が規制の対象になります。
※日齢の数え方は、生まれた日は計算せず、生まれた次の日から1日として計算します。

つまり、法律で幼すぎる子犬は販売してはいけないと定めているんです。

生後45日過ぎた直後に子犬を買わない限り、
一回目の予防接種はペットショップでやってくれるというわけです。

 

重要ですので、ペットショップから子犬を買う時に下記の項目を確認して覚えておいてください。

・1回目のワクチン接種の有無
・接種日
・接種したワクチン名

 

 

 

 

狂犬病ワクチンの接種スケジュール

生後91日以上の犬は狂犬病の予防接種が法律で義務付けられています。

犬を登録すると4月1日〜6月30日に狂犬病ワクチンを受けるようにお知らせが送られてきます。

 

しかし混合ワクチンと狂犬病ワクチンは同時に打つことができません。

子犬の場合は混合ワクチンの接種に時間がかかるので、狂犬病ワクチンの接種は日にちがずれても大丈夫なんです。

 

ちなみに狂犬病ワクチンの接種の間隔は、混合ワクチンの接種の間隔とは異なります。

混合→狂犬病の場合 4週間以上の間隔を開ける
狂犬病→混合の場合 1週間以上の間隔を開ける

狂犬病ワクチンの接種間隔

 

ワクチン接種の間隔には理由がある

犬

なぜわざわざ混合ワクチンの間隔を開けるのかというと、
確実に自分で抗体を作れるようにするためなんです。

 

子犬は母親の母乳から移行抗体と呼ばれる抗体を摂取します。

この抗体のおかげで子犬は病気にかからないのですが、
生後45日〜60日頃から移行抗体がなくなっていってしまいます。

この移行抗体が完全に消えるまでの期間は犬種や個体差が激しく、最長で150日間も移行抗体が残る犬もいるんです。

 

この移行抗体が完全に消える時期が分からないので、ワクチン接種を2〜3回しなければいけません。

 

1回目のワクチン接種を生後50〜60日で受ける理由

移行抗体が早め(生後45日前後)に切れる可能性があるので、一回目は50〜60日でワクチンを入れます。

一回目のワクチン接種のタイミング

ワクチンの接種が遅いと、子犬は何の抗体も持たない状態になってしまい、病気のリスクが高まってしまうんです。

2回目のワクチンを生後90日前後に摂取する理由

1度目のワクチンで摂取した毒素は1ヶ月で完全に抜けると言われているので、生後90日前後に2回めを摂取します。

 

でも「もうすでにワクチンを入れてるのになんでもう一回打つの?」と思いますよね?

 

なぜなら、もし1度目のワクチン接種で移行抗体の効果が衰えていない場合
移行抗体がワクチンの毒素と戦ってしまいます。

2回目のワクチン接種

すると、子犬は自分で抗体を作る必要がないので、
ワクチン接種をしたのにも関わらず、
結局、抗体が作れない状態なんです!

 

つまり2回目の摂取は
1回目で抗体ができなかった事を想定して、
念のために注射しておくということです。

3回目のワクチン接種を受ける理由

生後150日も移行抗体の効力が持続する犬もいます。

移行抗体の推移

そうなると2回目のワクチン接種でも抗体ができていない可能性があるので、確実性を高めるために3回目を打ちます。

 

また1回目、2回目と体調が悪くてうまく抗体を作れなかった犬もいるため、
3回目の摂取は「念には念を」という感じでワクチンを入れることもあります。

 

2回目の摂取が遅めだったり、犬種によって移行抗体の消失期限が短かったりする場合もあるので、獣医さんの中には3回目を打たない方もいます。

なんでうちの子は2回で良いの? 大丈夫なの? と思われるかもしれませんが、3回打たないのには理由があるんです。

素人では判断できませんので、獣医さんの判断に従うのが確実です。

 

3回目はどんなに遅くても移行抗体が消える150日以内に済ませるようにしましょう。

4回目を受ける可能性もある!

抗体ができていない場合は4回目の摂取をする場合もあります。

 

生後180日程度、もしくは最後のワクチン接種から1ヶ月以上経ってから抗体検査をすることもできます。

 

抗体検査は抗体の有無しか分かりません。

移行抗体なのか、子犬自ら作った抗体なのか
までは判別できないので、
期間を開けてから検査する必要があるんだそうです。

 

この抗体検査をしてみて免疫がついていることがわかれば良いのですが、もし抗体がなければ4回目を打たなければいけません。

 

犬の体調が悪い時は日をずらしてもOK

犬

ワクチン接種のスケジュールをしっかり組んでいたとしても、注射当日に犬の体調が悪くなってしまうこともあります。

その場合はワクチンの摂取を遅らせても大丈夫です。

 

ワクチンは毒素を弱めていると言っても病原菌。

抵抗力が弱っているところに、
そんな物を注入するのは危険なので、
獣医さんに相談して延期してもらいましょう。

 

子犬の健康状態が微妙な場合でも
注射前には体温等を測って
軽く検査をしてくれるので獣医さんの判断を仰いでください。

 

子犬の体調不良によってワクチン接種を遅らせるのは良いですが、
飼い主の都合等でワクチン接種を早めることは絶対にできません。

 

1歳以降の予防接種の間隔は?

犬

1歳以降の混合ワクチンは1〜3年に1回の間隔で接種するのが一般的です。

 

成犬のワクチン接種の頻度は、現在世界中で研究されている途中。

毎年した方が良いという獣医や
3年は抗体が消えないという研究者もいるので
最適な間隔ははっきりしていません。

 

かかりつけの獣医と相談しながら
ワクチン接種の間隔を決めてください。

 

狂犬病ワクチンは成犬になっても年に1回。

こちらは法的に義務付けられていますので従うしかありません。

 

まとめ

子犬のワクチン接種のスケジュールはこちら

1回目混合ワクチン  生後50~60日
2回目混合ワクチン  生後90日前後
3回目混合ワクチン  生後120〜150日

予防接種の時期は子犬の健康を守るために重要な意味があります。

 

ワクチン接種が遅れたり、早まったりしてしまうと取り返しのつかない病気になってしまう可能性が高まってしまいます。

そのため、子犬を新しく買う前から上記のスケジュールを覚えておいてください。

 

飼い主や動物病院の都合で
思い立ったその日にワクチン接種ができるわけではないので、
早めにワクチンスケジュールを立てて、大切な子犬を病気から守りましょう!

 

ワクチンに関する記事はコチラ

子犬のワクチン接種の回数は減らせる?注射の免除制度や打たないリスク

子犬がワクチン後じゃないとシャンプーしちゃいけない理由とは?洗いたいと時の対処法も紹介

子犬はワクチン接種してからじゃないと散歩が出来ない?!なんでなの?

ペットカテゴリの最新記事